derrick may after dark

After Dark with Derrick May

2018年現在シンガポールでTechnoのイベントが行われるているのは、Headqurter、Kilo Lounge、Tuff Clubの3箇所である。どれも歴史が5年もないので場所としてはこの記事を読んでる時にはおそらく残っていない可能性が高い。

さて今回は、デリックメイがシンガポールにくるというのでKilo Loungeまで足を運んだ(ちなみにこのシンガポールのイベントはResiden Advisorには書かれてなかったので、お忍びだったのかもしれない)。Kilo Loungeは韓国人を多くみかけるTanjong Pagarという地域のクラブだ。入り口はまさに裏口で、店の裏手に回るとIDチェックの黒服と受付がいる、基本的にIDチェックはない。

入場料は$10~$30ほどで安い。このクラブは天井は高くないが綺麗なクラブで、キャパは400人ほどであろうか。音も普通にいい。バーにもバーテンが5人くらい常時いるので、お酒を買うのにそこまで待つ必要はない(ただしご存知の通り高い。ビール一本$15)。

ただしDJブースの裏に関係者のみが座れるスペースがあり、DJの後ろを人が通ったり、客を向こう側から撮影したりしているので、正直ちょっと邪魔である。こういうのでイベントが誰のためのイベントなのかがわかる。

DJブースと反対側には、くつろげるソファーがいくつかあり雑談できるスペースがある。

デリックはどうやらこの場所が初めてだったらしく、最初の30分ほどはエンジニアと音響のやりとりをずっとしていた。終わりの時間がきても彼はプレイを続けたが、オーガナイザーが入って来て最終的には45分ほど延長してストップした。

...

the counsil

The Council Warehouse in October 2018

このイベントはThe Councilというプロモーターによって開催された(彼らは普段はBoat QuayにあるHeadquartersというクラブでイベントを行っていて、PRを持ったシンガポール人からしたら外人という立場の人達が主催している)。

小規模なイベントを行っているにしては、えらくプロモーションがしっかりしていて、またチケットもこの規模にしては高く設定されている($35~$50)。もしかしたら結構利益を得ているのかもしれない。

 

さて、今回行われたイベントは、TBAのウェアハウスイベントだったが、バリバリ現役の倉庫の一室を使って行われた。

あらかじめ購入しておいたメールアドレスに、当日の夕方TBAの場所が届いた。シティからタクシーで10分ほどのまさに工業団地のような場所である(帰りのタクシーの運ちゃんいわくやはりそうであった)。タクシーを降りて倉庫の周りを歩いてみると重低音がどこからか聞こえてくる。

 

深夜12時過ぎだ。胸高鳴る瞬間だろうか(病気かな?)。

入り口付近ではシンガポールでは、あまり見かけないアジア人の流行ってるっぽいファッションをしてる若者、そして西洋人がチラホラ。

入り口が自ずとわかったので、おそらく業者しか使わないであろう何かの荷配送用エレベーターで5Fまで上がると、しっかり警備員とわかる警備員が2人、IDチェックを行っている。

IDチェックを行っている時点でかなりまともなイベントである、TBAといえどそこはシンガポールだ。チェック、受付を済ませて中にはいると、足場などが組まれ、天井には照明とストロボがしっかりと設置されている。即席レベルではく、トラックで運ぶレベルのイベント会場が出来上がっていた。

冷房などもほかの場所からもってきた感じで、他に巨大な扇風機も回っていた。

正面のDJブースはしっかりしてもので、またDJブーストは真逆にドリンク売り場、ライティングが一人ずついる。

逆走の比率は、外人3割、ローカル7割といったとこだろうか。日本人らしき人はみかけなかった。

 

メインDJはドイツから来たというNur Jaber
良くも悪くもドイツっぽいといえばいいのだろうか、個人的にはライティングの人が仕事してるなぁという印象と共に1時間ほどでイベントを後にした。

...

shimamoto-shozo

嶋本昭三 Shimamoto Shozo

パフォーマンスがやはり目についてしまうのですが、私の勝手な解釈ではプロセスも含めて身体をあっち側にかなりまかせるタイプのアーティスト。その"とき"の状態によって、かなり作風も違うように感じる。いわゆるネイチャーというか自然を感じる。

...

フレッドトマセリ

フレッド・トマセリ Fred Tomaselli

1956年、アメリカのサンタモニカにて誕生し、ニューヨーク・ブルックリンに拠点を置く。ペインティングとコラージュが主で、彼の作品は、精密で巧妙な幾何学パターンを用いることが多い。トマセリの絵画には、花や鳥、蝶、腕、脚、鼻などの切れ端、雑誌などと一緒に、薬草、処方薬、幻覚薬などを。自分の作品を幻想的な宇宙であるかのごとく作っているとのこと。

フレッドトマセリ

...

hiroyuki-doi

土井宏之 Hiroyuki Doi

元々ヒッピーだそうで、独学で絵画を学んだそうな。その前職は料理人なんだという。手法で言えば、黒のペンで小さな円を無数に描いて書いていく(手法に名前とかついてるのかなぁ...)、GOMAもこの手法だった、草間彌生も。この書き方の人に共通するのが、「絵を描かずにはいられない」のだという。つまり、描かないとストレスが溜まる状態にあるようだ。

こういうなんというか、微細なアートで抽象的なものは、「ぬんぐっ」って感じであっちの世界にはいる感じで、入り口が狭い感覚がある。入ったあとは広いんだけど。

この色を使わないと点もなにか平等を感じる、入り口にバイアスがないというか。

...

Rudolf Hausner

ルドルフ・ハウズナー Rudolf Hausner

ウィーン幻想派のリーダー的存在だったようだ。他の創立メンバーには、エルンスト・フックス、ヴォルフガング・フッター、アントン・レームデンアリク・ブラウアーなどがいる。彼がメインの代表との創立メンバーの一人であるこのpsychicをなんと略せばいいのやら、幻想?超能力..?。現代でいうところのスーパーリアリズムとでもいおうか..書いてある内容は現実離れしているが、その描写力はそこに存在しえるかのようだ。ダリとかもそうだけど、現実にないものを描くにあたって逆に現実と見間違えるほどのリアルな描写が必要とされるというか。写実力がある一定レベルを超えないと、先に進ませないといったような気迫と同時に、ハウズナーの場合は、どこかユーモアも感じる。

このあたりのオーストリア一派は惹かれるんだよなぁ。

Hausner has been described as a "psychic realist" and "the first psychoanalytical painter

富樫の念獣はきっとこれに影響を受けてる。

Rudolf Hausner-2

...

Abdul Mati Klarwein

アブドゥル・マティ・クラーワイン Abdul Mati Klarwein

サンタナのジャケットから知った、アブドゥル・マティ・クラーワイン。作品はなんというか、シュルレアリスムという感じだが、結構直接的なサイケデリックな手法を使ったりもしている。このサイケデリック手法は、結構無理やり扉をこじ開ける形なので、荒療治というか、ナチュラルにある程度まで進んでいる人が見ると、嫌悪感も抱くはず。ケミカルかハシシかみたいな感じだろうか。

サンタナ以外にもマイルス・デイビスなどのジャケットなども手がけているようだ。死後なおこのようにサイトを誰かが更新しているという形はおもしろい。現代のアートの文脈ではおそらくartsyに登録すらされてないので、まったく切り離されているんだろう。

http://www.matiklarweinart.com/artworkgallery.php

...

Zio Ziegler

ジオジグラー Zio Ziegler

キュビズム(cubism)、古典主義(classicism)、未来派(futurism)にも影響されているようで、サンフランシスコ在住でまだ非常に若い。2015年にはVansとのコラボレーションを記念して、日本にも来日しているようだ。

彼の絵の特徴は、パターンの繰り返し、巨大化、ゆがみなどで、即興で書いていくようだ。俗に言うサイケの技術と個人的に称しているものたち。英語だとそれぞれ、repeated motifs of primitive patterns, gigantism, and distortion。

また、Arte Sempreという服屋も持っているようだ。2015年にはVansともコラボレーションしていたりとアパレル関連にも興味があるのだろうか。

https://artesempre.com

http://www.zioziegler.com/

...

https://vimeo.com/251197675?title=0&byline=0&portrait=0

ORI TOOR

2018Illustratorのスプラッシュ画面に出てきたイスラエル在住のイラストレーター、なんと呼ぶのだろうか?プロフィールをみたらもともとが2Dのアニメータらしいが、2Dのアニメーターの能力はイラストレーター能力を包括しているので、まぁどっちでもいいか。

http://oritoor.com/projects

グラフィックデザイナーの仕事単価がWEBやメディアアート系のものに奪われている中で、プログラム関連があまり得意でないグラフィックデザイナーの人にとってはモーショングラフィックというのは一つに残された道なのだろうか?アート的な技を2Dに落とし込んで、掘り込みレベルもそこまでではないので、なんといったらいいのだろうか...ちょうどいい感じだ。

ORI TOOR

...

dogu

縄文時代のアート

縄文時代といえばなんといっても土器である。この縄文土器というのは、なんでもあの岡本太郎がが1952年に『みずゑ』誌上で「四次元との対話――縄文土器論」を発表するまで、縄文土器や土偶は美術品ではなく工芸品という扱いを受けていたそうだ。

http://www.kaen-heritage.com/doki/taro/

考古学者の小山修三氏によると、元々は煮炊き、貯蔵、食器など、単純な狩猟採集段階から脱した縄文社会の生活のかたちを作ってきたが、時代が進むにつれてそのような実用的な使い方から、アートとしての、つまり精神世界への触媒として土器が使われ始めたようなのである。

確かに、ただ実用的というだけであるならば、このような装飾はむしろ邪魔であるはずで、一説によると調理する過程においてその魔法的な力から、この土器に神が宿っていると考えられ、それを表現したのではないかというものがあった。

しかい実は私はこの土器よりも心惹かれるものがある、それは土偶である。アフリカのマスクなども好きなのであるが(どこかで取り上げる)、この土偶にも同じようなパワーを感じる。多産や豊穣を願い、儀式に使われていたそうで、あちら側とつながる為に作られたものだろう。

...

Georgia O’Keeffe

ジョージア・オキーフ Georgia O’Keeffe

儚さと底知れぬ暗黒さをキャンパに合わせ持っているとでも表現したらよいか。本人は女性アーティストと呼ばれることを嫌ったそうだが、女性というより、女を感じる。年代が面白く、1887-1986の生涯なのでなんとダリより15年以上早く生まれている。というのもそれくらい、絵と年代のギャップがある。

現代アートの中の女性画家として、前衛芸術がまだほとんど知られていなかったアメリカの時期に、花や都市の風景、メキシコの風景などを抽象的に描いていて、アメリカモダニズムの母と呼ばれるようになった。

実は草間彌生がジョージア・オキーフの絵に影響を受け、手紙を出したところ、オキーフ本人から直筆の返事をもらったこともアメリカ行きのきっかけとなったそうで、のちにオキーフは、ニューヨークで生活に困窮していた草間の援助のために、自身の唯一の画商だったイーディス・ハーバートを紹介している。

https://www.ggccaatt.net/georgia-o'keeffe/

 

...

tadanori-yokoo

横尾忠則 Tadanori Yokoo

この人はまだ生きてるのが不思議な感じがしている。自分らの世代にとってはまったくタイムリーな人ではないのだが、日本のグラフィックとかアートにおいてかなり異質な存在である。なんでもこの独特な感性は、戦前の子供のカードゲームの影響を受けているようで。

インタビュー内のこの部分は作り手なら、そこにいけるかどうかは別として誰もがもつ疑問か?

私は本当に何かを単に仕事としてしなければならないのか、それとも私がそれを芸術作品としてやろうとしなければならないのか、という疑問が残っていました。

彼は元々グラフィックデザイナーだったというのは有名な話のようですが、そこからアーティスト、画家として生きようと決めたのは、MoMAでピカソを見たときだったとのこと。

また小さい頃から霊感があったようで丹波哲郎との対談で以下のような事を言っています。宇宙人だったようです、納得しました。

横尾 僕は夢の中で、1970年ですから、いまから19年前くらいですか、その頃からUFOの夢をどんどん見るようになって、宇宙人が現れたりして、一度、3人か4人の宇宙人に、ここの首のところに器具を入れられたんですよ。僕は夢の出来事だと思って、気絶したんです。それが実は、コンタクトが始まってから明かされたんですけれども、われわれと通信しやすくするための波動の送受信装置だったんですよね。

...

https://vimeo.com/197895879?title=0&byline=0&portrait=0

Kevin McGloughlin

Kevin McGloughlinさん、動画と静止画の間が見えてるような感じか。流行風な感じの裏に、なにかそのような哲学を感じる。アイルランド出身でアートに若い頃から興味があったようで、フィルムとアニメーターの監督をしているよう。他の作品もおもしろい、アートを感じる。

https://vimeo.com/kevinmcgloughlin

https://www.kevinmcgloughlin.com/about/

...

https://www.youtube.com/watch?v=nVlCGZn6Qog

ムーディーマン デトロイトの謎

Resident AdvisorがMoodymanについて解説している。デトロイトシーンにおける重要人物の一人。なんでもインタビューをほとんど受けないので、ほとんど映像が残ってないとのこと。

本人曰く自分を説明する簡単なものとして、ブラックスプロイテーションを挙げている。

また動画の最後では彼を偉大なアーティストに位置づけている理由として、そのミステリアス性にあると結論づけている。

彼のインタビュー内での発言で印象的なものといえば、「みんなDJなんかに気を取られすぎだ」リスペクトしてるのは、デトロイトシーンに多大な影響を与えたというMojoというデトロイトのラジオDJらしい、ちなみに二人ともプリンスのファンのようだ。

https://www.residentadvisor.net/features/3124

...

KERSTIN-BRATSCH

カースティン・ブラッシュ Kerstin Bratsch

単純に見た時に"キた"ので、お勧めだが、アートの文脈では、"抽象的な感情を抽象的なもので表現"するといった抽象絵画の文脈からである。

抽象絵画の歴史は以下に詳しい。1900年代初頭に起こったリアルに書くことから、精神性を描く時の表現の変化。美術史における非常に重要なターニングポイントである。それらを主導したのが、ドイツで作られたBlue Rider Group。それらはGerman Expressionism(ドイツ表現主義)と呼ばれてメンバーは創始者のKandinsky、Marc等からである。これらは歴史事実でしかないですが、文脈としてKerstin Bratschを理解するための前提となる。

https://www.youtube.com/watch?v=OddPuDu4P2M

アーティスト名 + cirisizmで調べると批評が出てくる。彼女はドイツ出身で、現在はニューヨークで活動を行っているようだ。アートの文脈においては、どこ出身か?というのは、どこで活動しているかよりしばしば重要で、作品のバックボーンとして語られることが多い。わかりやすい例で言えば、日本人の村上隆が、アニメとか浮世絵の文脈で語られている(語らせている)が挙げられる。

彼女の作品はやはりというべきか、抽象絵画の初めにまで遡って批評されている。ドイツ、精神性、抽象画、カンディンスキーの理念は芸術における精神的なものにあったので、たしかにこの作品からもそれは感じる。

https://art.newcity.com/2015/11/05/review-kerstin-bratscharts-club-of-chicago/

 

なにか自然法則を、人の解釈を加えて、再構築した、といったような感じだろうか。ガン細胞を顕微鏡で見ると皮肉なほど美しいのだが、それを見た時の感覚に似ている。

論理的(批評的な)文脈で作品を語るのは、やっぱりどこかで無理があるというか、作品の思想とか哲学まで迫るのはいいことだし必要なことだと思うが、あくまでそれはサンドイッチでいえば(なんでサンドイッチ...)パンの部分であって具ではないと感じる。ただやはりいい作品というのは、歴史の検証に論理の部分からも、感覚の部分からも耐えうる感じがする。

...

Larry-Levan maestro

Maestro クラブカルチャーの礎

Boiler Roomで1970年代NYCでのダンスミュージックシーンの起源などについて当時の人々が語る、ドキュメンタリーMaestroが見れる。Amazonで日本語版買うと今中古で8000円位するので必見。現在も第一線で活躍するDJの若かりし頃の写真が出てきたり、Keith Haringが実は当時Paradaise Garageに来ていて踊っている映像が出てきたりする。アンダーグラウンドで起こったこの革命は、当時の人々の話を聞きそれを後世に伝えていくという方法でしか残らない、メディアは違えど、何世紀も前から続く文化の継承方法。

https://boilerroom.tv/recording/maestro

今では伝説的な箱PARADISE GARAGE / THE  LOFT/ THE GALLERY。これらのイベントは、完全口コミで広まり(当時インターネットなんてないので当たり前だが)完全招待制でパスを持っている人しか入ることが出来なかった為、入口の前には入りたくても入れない人々がたむろしていたらしい。また当初は、今よりも差別されていたゲイの人々の場であったが、不思議とフロアではゲイもノーマルも関係ない空間が広がっていたようだ。

当時の人々が、自分たちで工夫しながら、場を創り上げていく過程が面白く、今のクラブカルチャーの原型がこの時に既に出来あがっているのに驚く。サウンドエンジニア、照明、内観等、インタビューから当時のこだわり、大事にしていたものが伝わってくる。

基本的にはLarry Levanのトリビュートにもなっているのだが、そのLarry LevanもリスペクトしていたDavid Mancusoの偉大さについでも多く語られている。(『Life And Death On The New York Dance Floor, 1980-83』という本でDavid Mancusoについていろいろ書かれている )

またこのイベントの終焉はエイズによるオーナーの死という。Francois Kがインタビューで当時のエイズの蔓延について語っている。

尖ると排他的になりがちだが、お金持ちも、貧乏人も、ゲイも、ノーマルも年齢も音楽のジャンルも超えてすべてを受けいれてくれる、そんな場所だったに違いない。

 

...

https://youtu.be/8oea1npqFQ8

Matthew Herbert 音楽が観るものに変わった

この動画ではマシュー・ハーバートが自身のクリエイティブ・プロセスについて語っている。この人のDJをサマソニ深夜のHCANで体験した時は、本当に驚いた。様々な名義でいろいろな曲を発表しているが、DJプレイ時は、もっぱら躍らせることに特化していて、踊っているというよりも、踊らされている、宇宙を浮遊させられて4次元に突っ込み、最後には無といったような体験。だが何か、虚無感というか、悲しみというか、そんなものを感じ取ったのを鮮明に覚えている。

この動画で、まず最初にハーバートは自身のパーソナル・マニフェストを紹介している。これはいわゆるnot to do list、やることリストならぬ、やらないことリストだ。ちなみに、Youtube動画の設定ボタンから翻訳が見れるが、なぜか日本語がある(あるのは現時点で、英語、ドイツ語、そして日本語だけ)。Abltonのブログもなぜか日本語があり、熱心な代理店等があるのだろう。

以下は実際のマニフェストで、動画の中で詳しく説明されているが、自身がより発展していく音楽ツールの中で、オリジナリティを保つ為に作ったようだ。また、ツール自体には秘密はないので、それを使って何をするかが重要との事を伝えるメッセージでもあると言っている。私は皮肉屋なので、公開しても決して誰も作れないだろ?という挑戦状であるように感じる。(また後半で言及しているが、公開していない(するべきでない、する必要がない)、隠しマニフェストがあると言っている)

https://matthewherbert.com/about-contact/manifesto/

 

何をやるかと、何をやらないかを両方持つことが、動機づけとしは一番強い。なぜなら実際問題、選択しなければならないケースに出会う確率が高くなるからである。

信条、ドグマ、イデオロギーなんて言葉でもいいが、それらを明文化したパーソナル・マニフェストなんてものを、MOMAにまで展示されているようなアーティストが共有するのは非常に稀な気がする。勝手にアーティストの思想や哲学のオープンソースとでも呼ぼうか。

このような共有というか、発表していくプロセスに個人的に賛同する理由の一つは、目や耳が肥えていき、インプットの質がアウトプットの質を完全に超えてしまうと、アウトプットが出来なくなる人が多くなると思っているからである。プロセスでも些細なことでもいいので発表していくのが重要だと思っている、この文章だってそうだ。ハーバートもこの中で述べているが、自分のアウトプットが高まるプロセスを自分で発見、逆にアウトプットが出来なくなるプロセスを発見することも重要である。

さて他にもこのインタビューで気になったものが多くあるが、以下、簡易ではあるが紹介する。

・音楽をプロセスとして捉えている
・音楽が観るものになった
・生計を立てる必要性と芸術は明確に区別する必要があると思っている(マニフェストを棚上げする時もある)
・白人にはかなりの特権がある、そいうった特権に疑問を投げかけるのも責任の一部だと考えている
・音楽は今ではシャンプーみたいなものになってしまった、髪を何度も綺麗にする、それだけ
・芸術において、まず自問すべきものはこの作品の目的は何か?これにどういった効果を持たせたいのか?これは何を表現しているのか?それを表現するのに最適な素材は何か?
・なんらかの方法で世界を変える音楽に興味がある

今回のマシュー・ハーバートしかり、他のアーティストしかり、一般的にアーティストは右脳思考で論理的に説明下手なのではないかと思われているふしあるが、そんなことはない。突飛なものを作っているものほど実は非常に論理的で緻密な思考のベースの上で踊っている。

もともとこの動画を知ったきっかけはAbletonのサイトなので最下部にリンクを張っておく。

https://www.ableton.com/ja/blog/matthew-herbert-personal-manifesto/

...

https://www.youtube.com/watch?v=2XY0EHSXyk0

Flying Lotus – Post Requisite by Winston Hacking

フライングロータスの新曲が出た。この人ほど、PVを使った売り方が上手い人もいない気もするのだ。ちなみにPVは歴史的にはビートルズが、新曲リリーズ時にプロモーションの為にTVに出るのが面倒なので、自分たちが出演する音楽と映像を合わせたものを作りテレビ局へ提供したのが、PVの始まりらしい。

また話が脱線するが、昔Matthew Herbertがインタビューで何故自分でPVを作るかという理由を聞かれて、自分の曲に、水着のおねーちゃんのビデオが合わせられるのが耐えられなかったと、言っていたのを思い出した。

フライングロータスは毎回毎回違うアーティストを起用していていて面白い、一体全体どこから発掘してくるのだろうか。このPVの作者であるWinston Hackingって人もおそらく無名。自らアポを取って一任しているのだろうか?過去に日本のホラー漫画家とを起用したりもしていて、このあたりの自分が信用した人に任せて好き勝手やらるというスタンスは好きだ。

そういえば、Ruff Mercyも数年前までは無名だったのに、Earl SweatshirtのPVに起用されてからじわじわと、そのやばさが浸透してきたりしたわけで、こういう片思いの状態で依頼して、自由に作らせる起用法にビッグリスペクト。

またこの人は、他のアーティストと違って完成品だけをアップするのではなくて、実験段階からどんどん公開していくスタンスを取っている。これはアイデア段階からオリジナルという自信を持ってないとなかなか出来ない。

...