https://www.youtube.com/watch?v=2XY0EHSXyk0

Flying Lotus – Post Requisite by Winston Hacking

フライングロータスの新曲が出た。この人ほど、PVを使った売り方が上手い人もいない気もするのだ。ちなみにPVは歴史的にはビートルズが、新曲リリーズ時にプロモーションの為にTVに出るのが面倒なので、自分たちが出演する音楽と映像を合わせたものを作りテレビ局へ提供したのが、PVの始まりらしい。

また話が脱線するが、昔Matthew Herbertがインタビューで何故自分でPVを作るかという理由を聞かれて、自分の曲に、水着のおねーちゃんのビデオが合わせられるのが耐えられなかったと、言っていたのを思い出した。

フライングロータスは毎回毎回違うアーティストを起用していていて面白い、一体全体どこから発掘してくるのだろうか。このPVの作者であるWinston Hackingって人もおそらく無名。自らアポを取って一任しているのだろうか?過去に日本のホラー漫画家とを起用したりもしていて、このあたりの自分が信用した人に任せて好き勝手やらるというスタンスは好きだ。

そういえば、Ruff Mercyも数年前までは無名だったのに、Earl SweatshirtのPVに起用されてからじわじわと、そのやばさが浸透してきたりしたわけで、こういう片思いの状態で依頼して、自由に作らせる起用法にビッグリスペクト。

またこの人は、他のアーティストと違って完成品だけをアップするのではなくて、実験段階からどんどん公開していくスタンスを取っている。これはアイデア段階からオリジナルという自信を持ってないとなかなか出来ない。

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meg_hewitt_tokyoisyours

メグヒューイット Meg Hewitt

家の近くのギャラリーを通ったら、「うん?日本人か?」と思った写真が目に飛び込んできた。名前を見るとMegとあるのでもしかしたら、ハーフなのかもしれないがシドニーで生まれたアーティストらしい。

この写真が目に飛び込んできた時、なんともいえぬ見覚えがある感じ。日本のホラー漫画だ。Tokyo is Yoursというシリーズを展開していて、なんでも2011年の東日本大震災時から始まり、マンガ、シュルレアリスム、フィルムノワールなどにインスパイアされているとのこと。

https://meg-hewitt.com/

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MAIDENFED

MAIDENFED

たまたまInstagramで見つけたのだが(一体何を見ているんだ...)、このMAIDENFEDというアーティスト。コラージュ作品は、自分の写真を素材の一部に使用している。

アーティスト個人については謎だらけなのだが、ニューヨークに暮らすアーティストらしく、カレッジ時代はいわゆるシュガーベイビーで、そこでの経験でドラッグ依存という経験もしているようだ。裕福な家庭で生まれていないニューヨークの女性アーティストの遍歴としてはよくある話かもしれない。

これらのコラージュ作品は薬物中毒のリハビリ時に作っていたものらしい、短期間にしてはかなりの数があり、よく見るとひとつひとつ面白い。

froggyちなみに、若い女性と親密な関係になろうとする目的で金品を贈る男性(いわゆるパトロン)の相手の若い女性はシュガーベイビーと呼ばれる。男性側はシュガーダディーと呼ばれていて、"SD"なんてスラングがある。

彼女の写真を見てもらえばわかるが、いわゆるBDSMがお好きなようである。テクノのイベントなんかでもこういった服装をしている人達を男女問わず見かけるが、確かに性的なエロティシズムから少し外れ、嗜好性を持ったBDSMというジャンルは面白く、プレイ中に生死のギリギリまで追い込んだ結果死んでしまう人もいるようで。

walefj彼女の作品は以下の個人ブログで見れ、作品も買える。

http://maidenfed.com/collages/

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ウルトラヘブンとかいう漫画

たまたまググっていたら、この「ウルトラヘブン」とかいう漫画を偶然に見つけた(一体何をググっているんだ...)。全部で3巻まで出ていて、まだ完結していないようだ。1巻が2002年、2巻が2005年、3巻が2009年に発売されている。HUNTER×HUNTERを余裕で超える発売スピードの遅さだが、各感で完結しているとも感じ、既に作者的には完結しているのかもしれない、いや、というか書けないのかもしれない。

冒頭から面食らう設定で始まる。ポンプ、ベギラ、ゴモラ、フラットライン、アンプ、P。何を言っているかって?ウルトラヘブン内にでてくるワードだ。世界観を作る上での現実世界にないワード、それらを私たちは知らないし一度も使ったこともないのに、スッと入ってくるこの感覚。

少し話は脱線するが、フランスではバンド・デシネといって、日本人からする漫画が、海の向こうではアートの領域にいつのまにか入っていて、第9のアートとか言われている。

個人的に好きな二次元の技法が、やはりというべきか使われている。繰り返し、融解、分解、うねり、ゆれ、密度、時間の歪みなどである。便宜上、個人的にそう呼んでいるのだが、これらは"クる"なという絵画を主とする視覚表現に使われいる。また漫画の特徴でもある、色を使わなくても出来ることから、使わざるを得ないというべきか。

ピカソを筆頭に、古今東西の過去の変態共に絵画の世界でやりつくされているから、これを漫画という土台の上で21世紀に回したのは、なんともいえない。まぁとにかく読んで見て味わうことをお勧めする。

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