Boiler Roomで1970年代NYCでのダンスミュージックシーンの起源などについて当時の人々が語る、ドキュメンタリーMaestroが見れる。Amazonで日本語版買うと今中古で8000円位するので必見。現在も第一線で活躍するDJの若かりし頃の写真が出てきたり、Keith Haringが実は当時Paradaise Garageに来ていて踊っている映像が出てきたりする。アンダーグラウンドで起こったこの革命は、当時の人々の話を聞きそれを後世に伝えていくという方法でしか残らない、メディアは違えど、何世紀も前から続く文化の継承方法。

https://boilerroom.tv/recording/maestro

今では伝説的な箱PARADISE GARAGE / THE  LOFT/ THE GALLERY。これらのイベントは、完全口コミで広まり(当時インターネットなんてないので当たり前だが)完全招待制でパスを持っている人しか入ることが出来なかった為、入口の前には入りたくても入れない人々がたむろしていたらしい。また当初は、今よりも差別されていたゲイの人々の場であったが、不思議とフロアではゲイもノーマルも関係ない空間が広がっていたようだ。

当時の人々が、自分たちで工夫しながら、場を創り上げていく過程が面白く、今のクラブカルチャーの原型がこの時に既に出来あがっているのに驚く。サウンドエンジニア、照明、内観等、インタビューから当時のこだわり、大事にしていたものが伝わってくる。

基本的にはLarry Levanのトリビュートにもなっているのだが、そのLarry LevanもリスペクトしていたDavid Mancusoの偉大さについでも多く語られている。(『Life And Death On The New York Dance Floor, 1980-83』という本でDavid Mancusoについていろいろ書かれている )

またこのイベントの終焉はエイズによるオーナーの死という。Francois Kがインタビューで当時のエイズの蔓延について語っている。

尖ると排他的になりがちだが、お金持ちも、貧乏人も、ゲイも、ノーマルも年齢も音楽のジャンルも超えてすべてを受けいれてくれる、そんな場所だったに違いない。